大切にしていることは〟“その方を理解することからの相談”です。ご本人、保護者や支援者の方が、“こうだ”と思い込んでいるところからご相談を始めていくと問題解決に至らず困りごとが長く続き、悪化しやすくなります。こうげん発達相談室では、ご相談とともに心理検査を実施し、物事の捉え方、得意や苦手を確認し、客観的な情報を合わせて支援や工夫をご相談をしていきます。心理検査は、結果の数値も大切ですが、どのように考え・答えたか、でき方という質的な情報を大切にしています。数値に現れない質的な情報が、困りごとの原因になっていることが多く、ご相談や対応のヒントになります。検査では、苦手と同時に得意な面も見えてきます。長年困ってきた苦手を努力や訓練をして伸ばすのではなく、得意な部分を生かして苦手を補うこと、必要な工夫や支援、環境調整を取り入れることを基本方針としています。発達障害の診断を受けている方、グレーゾーン・診断はないけれどお困りの方、生活・集団・仕事でうまくいかない、生きづらさを感じる方、対象となる方の特徴を理解してその方らしく生きられようにご相談していきましょう。